東洋医学の臓腑

2020年8月22日;
東洋医学の「臓腑」と西洋医学の「内臓」とは異なります。
幾つか例を挙げてみます。

西洋医学の「膀胱」は尿を溜める臓器です。
東洋医学では、病気と闘う最初の防衛反応を意味しています。
「膀胱」は、月(身体)の旁光。旁光とは火と火が交わる松明の意味です。
身体に侵入してきた病邪の邪気(病気のエネルギー)の火と、身体の正気(治癒力、免疫力のエネルギー)の火が交わる。最初の防衛反応の場、機能です。
それが東洋医学の「膀胱」の意味です。
風邪の時に最初に服用する葛根湯は「太陽膀胱経」の漢方薬です。

「肺」は西洋医学では呼吸器の肺です。
月は身体、は物々交換の場。
東洋医学の「肺」は、体外と体内の交換をする機能・状態。外界と接する場を指します。外界と接している肺、鼻、皮膚など他が「肺」に該当します。

「腎」は西洋医学では腎臓です。
月は身体、は大臣の臣。王の直属部下です。
東洋医学の「腎」は、敵(病邪)に攻められ、追い詰められ、王の周囲を守る直属の臣が闘わないといけない状態です。そこまで生命力・精力が衰えた肉体機能が「腎」です。

「肝」は西洋医学では肝臓です。
月は身体、は盾です。
東洋医学の「肝」は、王が自ら盾を持ち守らないといけない段階・機能です。病邪と闘う最後の状態です。

一般の方は東洋医学に触れ混乱します。
東洋医学の「臓腑」を考える時に西洋医学の「内臓」の概念を捨てられないからです。

「五臓六腑」の言葉も東洋医学の臓腑理論です。
鍼灸で使用する経絡も東洋医学の臓腑理論。
東洋医学と西洋医学では、臓腑の意味が異なる事をご理解いただけましたか。