誰でも分かる舌診_瘀血他

2021年7月6日;(写真は 大分市 府内城 大手門を望む。)

瘀血

今回は舌診から診る瘀血です。古方派では、瘀血は陽証であり陰証は血虚になります。

瘀血は静脈色です。腕などに静脈が見えますが青色に近い暗赤色の色です。
瘀血が疑われる箇所を挙げます。

  1. 舌下静脈の怒張
    舌の裏側(舌下)にある静脈が怒張している。
    瘀血が改善すると細くなり舌先側は殆ど消失します。
  2. 舌の表側に瘀点と言われる黒っぽい点が十数個集まり数か所現れます。
    これも瘀血が改善すると消失します。
  3. 舌の表側に瘀班と言われる青黒い班が現れます。
    瘀点も瘀班も舌の辺縁に近いところに生じる場合が多いです。

これらの瘀血は方意としては陽明病の下焦の瘀血(桃仁・牡丹皮証など)と捉えます。瘀血の場合は舌が乾燥していることが多いです。逆に陰証の血虚では舌は湿の状態になります。
食養生では、瘀血のある人は緑の野菜を多く摂る事です。また日本茶も合っています。すこしアクの有る火を通す、アク抜きをする食材を多くします。また烏賊やアスパラカスは浄血作用が強いのでお勧めです。

その他

剥落苔・地図状舌と言われる舌苔が部分的に剥がれた舌は、脾虚と捉えます。内臓の機能低下と考えます。同様に脾虚・気虚と考えられる舌状に裂紋があります。裂紋は舌に裂溝があります。
野菜や肉類は常温で放置すると直ぐに腐れます。常温でも腐れにくい食材であるイモ類や穀類を多くします。食養生ではイモ類や穀類は「後天の気」と言われる脾の穀気を強めます。

鏡面舌は舌の表面がツルツルで乳頭が消失したように見える舌です。予後は良くないと言われます。また八味丸証でも出現することがあります。

舌先(舌先は心又は上焦、舌奥は腎又は下焦に該当します)が赤っぽい場合は心の臓に熱がある証(桂枝甘草証など)です。
食養生では、発散作用のある葉野菜、ハーブ類、香辛料を多くすると良いです。