自分は脇役

2021年11月6日;(写真は 大分県由布市 由布岳 山頂 西峰 です。)

私事ですが、23歳で漢方の世界に入り、その後20年ほど漢方の古典や本などを猛勉強しました。
勉強した漢方の本は積み上げると天井を超え2階へ届くほどだったと思います。
1年勉強しても解らず3年勉強しても理解できないと言われる漢方の古典も何とか理解できるレベルになりました。
その間、色んな先生にお教え頂きました。ご指導いただいた先輩方にも感謝しています。

40歳を過ぎた頃から漢方の講師で全国を回ることが多くなりました。
その頃からです。漢方の世界で自分は何をすれば良い、何をしたいか。考えが浮かばなくなりました。

blank

一生の仕事は漢方と決めていたのに、幼稚園の先生になりたい、小料理屋を出したいと思ったのもこの頃です。
漢方を勉強したのも自分の知識欲で、自分の欲望、自分のため、自分の我が儘からだったのではと思います。

その頃、温泉を経営する知り合いの初老の男性から「喉頭がんと診断されました。自分の身体にメスは入れない。先生に命を預けます」と言われました。
僕の漢方は何のためだったのか。その男性と一緒に癌腫との闘いが始まりました。

頼って下さる患者さんに喜んでもらう、笑顔を作ってあげたい。それが自分の仕事だと思いました。
漢方を志す若い人達を応援したい。自分の学んだ漢方を若い人の役に立てたいと教え始めました。

何をしたら良いのか、迷いが無くなりました。空虚に成らなくなりました。
やっと救われました。
自分の人生で、自分は脇役
自分の周りも輝き、自分も輝ける場が出来ました。