中国での思い出1

2022年3月18日;(写真は長野県白馬八方尾根です。)

中国に最初に行ったのは25年程前です。各中医学院で開かれる国際学会で10回ほど論文発表、講演もさせて頂きました。迎賓館にも泊めて頂きました。
その後、各地の様々な生薬市場を巡りました。西はタフラマカン砂漠から、北は北朝鮮との国境近く、南はヒマラヤの4,000mの高地まで。

田舎やへき地の生薬市場は偽物や混ぜ物は少ないです。しかし都市部は違います。
面白い経験をいっぱいしました。

虻虫(ボウチュウ)と言う漢方薬があります。陳旧の瘀血(オケツ)を取る漢薬です。
虻虫はアブの仲間です。漢方薬は重さで売買されます。虻虫を見つけ買って日本に帰りました。
中国で買った漢薬はすべて洗浄します。洗っている時に短い釘が多数出てくるのです。非常に軽い虻虫です。重量を増し高く売るために釘を入れてあったのです。

免疫力を上げると言われる冬虫夏草(トウチュウカソウ)を買って帰ったこともあります。
その当時は冬虫夏草のブーム前でしたので現在の1/10以下の価格です。それでも100g1万円近くの価格でした。
日本に持ち帰ると無数の鉛が入っているのです。

蠍(サソリ)は全蝎(ゼンカツ)という漢方薬として使われます。神経痛や痙攣、免疫力を上げるという論文もあります。
買って帰ると蠍のお腹の中に砂が詰めてありました。
この小さな一匹一匹の蠍のお腹に砂が入れてあるのです。大変な作業だと思います。
重さで売買されるとは言っても、作業をされる方は大変な仕事だと頭が下がります。

中国の思い出2へ続く