頓服の漢方薬

2021年10月13日;写真は 大分県由布市庄内町 男池(オイケ)の湧水が透明な清流2へ。

漢方薬は慢性病に永く飲むと考えられています。
漢方の古典である傷寒論の治療法は、急性病に対し書かれています。私達古方派は傷寒論の急性病理論を慢性病へ置き換え運用しています。
風邪や下痢、発熱などのウイルスや細菌感染、打撲などの外傷など、急性病に対する傷寒論の理論は非常に広範囲です。

本来は急性病に使用するため発達したのが漢方薬ですので、頓服薬もあります。
痛みに対する芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)、咳に対する甘草麻黄湯(カンゾウマオウトウ)、鼻水に対する甘草乾姜湯(カンゾウカンキョウトウ)、精神神経症に対する甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)、不眠症に対する交泰丸(コウタイガン)など多くの頓服薬があります。

頓服の漢方薬ですが、慢性病へ長期に使うこともあります。
故藤平健先生は、腰痛や神経痛に芍薬甘草湯を繁用されていらっしゃいました。また頑固な慢性化した痛みには附子(ブシ)を加え、芍薬甘草附子湯を使用し治療されています。

また喘息に頓服で使用する甘草麻黄湯も、長期に体質改善薬として使用されています。
私も藤平健先生に倣い、甘草麻黄湯で多くの難治性の喘息患者さんを治してきました。
ただ私の場合、甘草麻黄湯と補中益気湯(ホチュウエッキトウ)とを併方します。その方が甘草麻黄湯による脱汗(ダッカン)を防ぎます。また体質改善力が強まります。再発し難くなります。