刺(トゲ)

2022年5月10日;(写真は福岡市 福岡城 八重桜 です。)

東洋医学の形象薬理学では刺は攻破(コウハ)の働きがあると考えます。
漢方生薬としては釣藤鈎(チョウトウコウ)や皀角利(ソウカクシ)などです。
刺で頑固な病態を突き破る働きですので、生薬の収穫時期も刺が硬化した時になります。

釣藤鈎は脳動脈硬化に使用される釣藤散(チョウトウサン)に使われます。
皀角利は腫れものや化膿症に使われる托裏消毒散(タクリショウドクサン)などの構成薬味です。

動物薬では犀角(サイカク)、一角(イッカク)、零羊角(レイヨウカク)などの角も刺と同様です。先の尖った物は破る働きがあります。

攻破の働きは、動物薬も植物薬も先端の尖った部分程ほど効果が高くなります。
犀角なども根元より先端の方が効果が強いです。

攻破は瀉法になります。
同じ角でも鹿茸(ロクジョウ)などは補剤です。
逆に、尖っていない先端が丸い鹿茸や骨化して硬化していない鹿茸ほど良品になります。