胆石・胆砂・胆泥の漢方

2022年4月15日;(写真は 熊本県 山鹿市 金剛乗寺 石門 です。)

胆石や胆砂により痛みが生じた時は、芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)を熱くして頓服で服用します。
頓服ですので通常の1.5倍量(1日分の半量)を服用します。

芍薬甘草湯は筋肉を緩めます。胆管も緩めて痛みが軽くなる場合が多いです。
筋弛緩剤と芍薬甘草湯の併用は更に効果的です。

もし胆石により胆道閉塞を生じると危険です。胆石による胆道閉塞は緊急性が高い状態です。

胆石症は大柴胡湯(ダイサイコトウ)証が多いです。
胆汁の流れが阻害された胆汁不足の下痢、脂溶性便は瀉心湯(シャシントウ)証が多くなります。
柴胡剤などで胆石の症状緩和をする時の補助に胆汁製剤や利胆剤などが合います。

また生薬中で最も利胆作用が強いのは山査子(サンザシ)です。
東南アジアに行くとレストランに山査子の煎餅が置かれている事があります。油物を食べた後に山査子の煎餅を頂きます。
山査子は胆汁の排泄作用が強いと言われ、身体の脂溶性物質やコレステロールなども排出すると考えられます。
他に黄連(オウレン)、黄芩(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、茵蔯蒿(インチンコウ)などの苦い生薬にも利胆作用があります。

胆石、胆砂、胆泥の再発防止には柴苓湯(サイレイトウ)などが適応します。
柴苓湯の茯苓(ブクリョウ)と沢瀉(タクシャ)は、胆石のヒヨレステリンの沈着を防止すると言われます。

民間療法としては、裏白樫(ウラジロカシ)50~70gに茵陳蒿4~10gを1日量として煎じ服用します。有効率は70%との報告があります。