東洋医学は体表解剖学

2020年7月28日;
東洋医学の解剖学は独特です。西洋医学と異なり、解剖した臓器を特定せずに、身体の表面に出てきた反応で身体の内側を診ていきます。

例えば、肝経は足の親指内側の爪の根元「太敦タイトン」から始まり、頭のてっぺん「百会ヒャクエ」まで伸び、督脉と繋がります。
この肝経に異常が出ると、東洋医学では「足の厥陰肝経の病」と診断します。

東洋医学では、身体の表面に出てきた状態を捉え診断をしていきます。そのため「体表解剖学」と呼ばれています。

陰陽と小宇宙で記したように
「大宇宙の中に小宇宙、小宇宙の中に更に小宇宙・・・」の東洋医学の理論通り、手掌にも小宇宙が出来ていると考えます。糸練功では手掌にて全身を診ていきます。

右手掌の上焦(肺・大腸)、中焦(脾・胃)、下焦(心包・三焦)。
左手掌の上焦(心・小腸)、中焦(肝・胆)、下焦(腎・膀胱)の反応が出ます。

六部定位脈診と言う東洋医学独特の脈診が有ります。
左右の手首の内側部分で寸・関・尺を診ます。
寸が手掌の上焦、関が中焦、尺が下焦に該当します。ここでも全身を診ていきます。

小宇宙は腹部にも有ります。腹部でも全身の経絡の状態が出ます。
また顔面、耳の中、足の裏にも全身の反応があり、それぞれが小宇宙を形成しています。

足の裏は華陀の足心道が最初だと言われています。足の裏に全身の反応点があり、マッサージで全身の治療ができます。

これらの小宇宙は東洋医学では陰面(4本歩行の動物だった頃、太陽の影になる部分。例えばお腹など)又は陰陽面に出る事が多いです。
小宇宙は臓腑・経絡の反応点・診断点であり、治療点にもなります。