少陽病2

2022年2月25日;(写真は インドネシア バリ島 カウイ山の古代遺跡です。)

少陽病1 より続く

往来寒熱(オウライカンネツ)にも虚実(キョジツ)があります。
実(ジツ)は病邪(ビョウジャ)の実、虚(キョ)は正気(セイキ)の虚」です。

病邪が強い場合は実証です。お昼過ぎ頃から悪寒が始まり、夕方は微熱ではなく高熱になります。熱も38度を超える高熱になることもしばしばです。
その後の発汗も早い時間帯で発汗量も多いです。
このような実邪(ジツジャ)の場合は朝昼夕は柴胡剤(サイコザイ)で対応します。悪寒が始まりだした頃の日中に太陽病(タイヨウビョウ)の漢方薬の麻黄湯(マオウトウ)などを頓服すると、往来寒熱の期間が短くなり治癒が早まります。

正気が弱い場合は虚証です。悪寒も弱く悪風(オフウ)程度です。夕方の微熱も高くなく37度前後、又は37度まで上がらない場合も多いです。
※悪風は通常は寒気がありません。冷たい水に触れたり、冷たい風に当たると寒気がする状態です。悪寒より弱い寒気です。
発汗も遅く、夜間に寝汗・盗汗(トウカン)として現れることも多いです。
虚証の場合、少陽(ショウヨウ)の虚証からやや太陰病位(タイインビョウイ)の漢方薬で対応します。柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)や補中益気湯ホチュウエッキトウ(当帰トウキ大、又は人参ニンジン大の場合もあります)、和剤局方の人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)、清暑益気湯(セイショエッキトウ)、当帰六黄湯(トウキリクオウトウ)などです。
※人参養栄湯には温疫論、聖済総録、和剤局方の出典が有ります。当薬局では和剤局方の人参養栄湯を使います。

特に往来寒熱の微熱が1ヶ月近く続いた時は、補中益気湯人参大が合うことが多いです。
※「人参大」の表現は、補中益気湯に既に入っている人参を更に増量する意味です。

少陽病位は肝臓の解毒能力や免疫力を高めないといけません。
食養生では虚証の場合、高タンパク、低脂肪、高カロリーを基本とします。
症状が強い時は油脂物は禁止します。また少陽病は中焦(チュウショウ)の熱ですので清熱作用のある緑の野菜も多く摂ります。