少陽病(ショウヨウビョウ)の陰陽(インヨウ)

2022年3月31日;(写真は 福岡市 福岡城 舞鶴公園 です。)

急性病では、病位(ビョウイ)が太陽病(タイヨウビョウ)→少陽病→陽明病(ヨウメイビョウ)と移る状態を観ることができます。
同時に「次の病位は何処に進むか」考えながら治療をしていきます。

慢性病では、患者さんの病位はすでに進行しています。次の病位を考える事が重要ではなく、「現在の病位を正確に把握する」ことが重要になります。

非常に悩ましいのが少陽病です。
傷寒論(ショウカンロン)では表証(ヒョウショウ)と裏証(リショウ)が併存しているのが少陽病となっています。
少陽病の正証(セイショウ)は小柴胡湯(ショウサイコトウ)証だと言われます。

小柴胡湯証より虚していると陰証が強くなります。
少陽病の虚証である逍遙散(ショウヨウサン)、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)・・・など太陰病(タイインビョウ)位でも使用する処方です。

小柴胡湯証より実(ジツ)していると陽証が更に強くなります。
男性の黒苔のFirstChoiceである柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)証や大柴胡湯(ダイサイコトウ)証などは、大黄(ダイオウ)を入れる事で陽明病(ヨウメイビョウ)位の承気湯(ジョッキトウ)証の方意に近くなります。
少陽病の実証は、限りなく陽明病に近いです。

少陽病の治法は清熱解毒です。
太陰病の治法は温・散ですので、少陽病の虚証は、食養生では温+清熱解毒になります。
陽明病の治法は瀉下(シャゲ)ですので、少陽病の実証は、食養生では降・下+清熱解毒になります。
当然、同じ少陽病でも生活の養生もそれぞれ異なります。