
2020年11月30日;(写真は大分県湯布院 由布岳です)
食材ごとの特性。肉類、お茶、アルコール。
肉類
豚肉は涼です。火傷に効果の高い漢方の紫雲膏には豚脂を使用します。
卵は平。
牛肉、鶏肉、羊、ホルモンなどは温に成ります。
すき焼きで牛肉(温)にネギ(温)、玉ねぎ(温)を使うと熱性が強く、高血圧の人やのぼせ症の人には合いません。その時にホウレン草(涼)のお浸しを添えるだけで熱性を弱めることが出来ます。
お茶
- 日本茶は漢方薬の五苓散と同様に胃腸間内の水分を血液中に移動させると考えられ、その結果、血液中の余った水分を利尿します。
真夏に冷たい水を飲んでも飲んでも喉の渇きが取れない時に、濃い熱い日本茶を1~2杯飲むと喉の渇きが取れます。血液中の水分量が上がり脱水状態が解消するからです、
そのため血液中の水分量を考えれば潤・涼となり、胃腸間内の水分量・生体全体の水分量を考えると燥となります。 - 緑茶を半発酵したウーロン茶は燥・温です。
- 緑茶を全発酵した紅茶・プアール茶は燥・温が更に強くなります。 冷え症や浮腫みが気になる人に合っています。
アルコール
- アルコールは日本酒、ウイスキー、焼酎など温・潤の働きです。ビールだけ苦みがあり涼になります。
偏頭痛持ちの漢方の呉茱萸湯証(胃寒が原因)や桂枝人参湯証(腸寒が原因)の人にはビールは禁忌です。 - 温・潤のアルコールに対し、つまみは涼・燥の物が合います。
例えば、生の大根、昆布、セリ、茄子、トマト、蟹、キュウリ、菊花、ホウレン草などです。 - 温潤のアルコールに対し、酔い覚ましに黄連解毒湯(寒・燥・散・降)、二日酔いには五苓散(涼・燥・散)。五苓散は血液内に対しては潤で、生体全体としては燥となります。