食材である漢方薬

2021年10月21日;(写真は 大分県竹田市 岡城 大手門への登り口です。)

ご高齢の奥様の体調崩れを漢方治療したことがあります。帰られる時に「自分で生姜を入れたら良いのですね。」と言われました。
お聞きすると、お爺さまの代まで江戸時代から続いた漢方医の家柄だそうです。「昔は患者さんが自分で生姜を入れていた。」そうです。

数か月後にお土産を持ってこられました。「これは江戸時代の蜜蝋です。これを削って軟膏を作っていました。その頃の削り後が今も付いています。」蜜蝋は軟膏の基剤に使います。非常に貴重な物を頂きました。今でも太陽堂漢薬局の入口横に陳列させて頂いています。

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(暫く登ると大手門が見えてきます。)

30年程前、中国へ学会発表に行くついでに、観光地も廻りますが生薬市場やスーパー、食材屋さんなどを見て回っていました。中国のスーパーには様々な漢方薬が食材として置いてありました。

「葛根湯(カッコントウ)」の「湯」は中国語の発音は「タン」。スープの意味です。葛根湯は葛根のスープです。
当時の中国では家族の体調に合わせ、食事メニューとして漢方薬・生薬を入れたスープを作っていたとお聞きしました。まさに医食同源です。

また当時は病院で漢方薬を買うと、帰りにスーパーや食材屋さんに寄り、自分で大棗(タイソウ)と生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)を入れ煎じていたそうです。