食養生と気血水

2021年1月19日;(中国 大理 の古い町並み)
漢方の病因(病気の原因)に「気毒・血毒・水毒」が有ります。
漢方薬と気血水に関してはコチラを参考にして下さい。

食養生では入薬の理論により食材の部位ごとに働きが異なると考えています。形象薬理学の一つです。例を挙げます。

  1. 辛みの香辛料や葉物、皮などは蒸散・発散作用があります。
    蒸散・発散作用はのぼせ(上気)や気の滞り(気滞)、浮腫み(水滞)などを解消する働きがあります。
    漢方薬では薄荷、蘇葉、白芷、羗活、桂皮、他。
    食養ではワサビ、胡椒、ニンニク、ラッキョウ、ネギ、辛子、葉野菜、日本茶などです。
  2. 根菜類は弱った身体(気虚)に元気をつける働きが有る事が多いです。
    漢方薬では薬用人参や黄耆、当帰。
    食用では山芋、サトイモ、サツマイモ、人参(火を通しアクを抜く)などです。
  3. 苦みやアクのある食材は清熱作用があります。主に血毒を清め消炎作用があります。
    漢方薬では黄連、黄芩、黄柏、他。
    食養では玄米、豆腐(ニガリ)、ゴーヤ、茄子、セリ、ホウレン草、日本茶、ワラビ、タケノコなどです。
  4. 油こい物は血毒に働きます。
    (逆に油こく無い物は気毒・水毒に働く傾向があります。)
    漢方薬では柴胡、桃仁、牡丹皮、紅花、他。
    油脂は「熱性」になる事が多く、食養では種油、ごま油、バター、マーガリン、牛肉、豚肉など肉類、脂ののったマグロ、鯖などの赤味の魚類などです。
    油こい物は血毒を解消する食材もありますが、血毒を酷くする食材が多くあります。
  5. 日光の強い所で生育する物は血毒「清熱」に働く場合が多いです。
    漢方薬では黄柏、柴胡、山査子、鶏血藤、紅花、檳榔子、茵蔯、決明子、他。
    食養ではゴーヤ、茄子、レタス、トマト、ピーマンなど。
  6. 逆に日光の弱い所で生育する物は水毒や「小腸の腑(免疫)」に働く傾向が有ります。
    漢方薬では霊芝、カワラタケ、サルノコシカケ、桑黄茸、茯苓、他。
    食養ではマイタケ、エノキなどのキノコ類や菌糸体など。

これらの指標は、幾つかの例外を覚えれば簡単で分かりやすいです。
直ぐに食養生として利用できます。

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