食材の働きと作用No.2

2020年10月24日;
食材の働きと作用No.1 から続く
食養生の指標は、五気・五味・五色・燥湿・補瀉・升降・収散の7種がある事を書きました。その中で特に重要なのは五気・五味・燥湿です。

五気の寒熱だけで食材を考えると矛盾だらけの食養生になることがあります。
燥湿が潤の食材は、身体に水を呼びます。「水は寒なり、血は熱なり」ですので、潤の食材は身体を冷やす傾向があります。
しかし、リンゴ・杏・梅・ナツメ・スモモ等は潤(身体を潤わす)ですが、身体を冷やさず温める食材です。

ラッキョウやニンニク等は瀉剤ですが、同様に身体を温めます。

海産物であるイカ(烏賊)は浄血作用があります。イカ墨は解毒作用、タコも水性毒に対する解毒作用が有ります。
イカは浄血作用ですので、生理量の多い人は生理中に食べると生理量が増えます。妊娠初期に食べると流産しやすくもなります。

「海産物は身体を冷やす」と言うのも一般論です。
海産物ですが、海老や牡蠣肉、貝柱などは身体を温めます。

イカの浄血作用と、コウイカ(甲烏賊)の体の中の退化した甲羅である烏賊骨が血毒に使われます。そのためイカは涼(身体を冷やす)と勘違いされやすいです。
東洋医学の古典、本草綱目には「イカは、味は塩からく僅かに温め、毒なし
養生要集には「イカは、味は塩辛く、性質は温める働きがあり、食して損益なし」と記述されています。
丹波康頼が纏めた医心方にも同様の記載が有り、イカ(烏賊)は身体を温めます。