症状から体質を探る1

2021年7月31日;(写真は 箱根 芦ノ湖の遊覧船です。)
東洋医学は体表解剖学です。望診、問診、聞診、切診により体表に現れた状態や症状を捉え、東洋医学の臓腑、病因(気血水)、病位、病向、病性を判断していきます。
病因気血水に関してはコチラを

  1. 身長に対する体重年齢なども重要です。
    ・生まれた時の赤ちゃんは「陽の時期」です。成長し「女性は14にし血海通じ子が出来る身体」になります。
    ・20代後半くらいから身体が衰え「陰の時期」に入りだします。白髪や脱毛、老眼、白内障や男性の前立腺肥大などの変化が現れだします。
    年齢も考慮し病位を判断していきます。
  2. 頭痛なども陰陽を判断します。
    ・肩こりや頭痛などが、患者さん自身が自覚していない目の疲労から来ることもあります。
    ・東洋医学では胃が冷え反射的に生じる激しい頭痛は呉茱萸湯証。
    腸が冷え生じる激しい頭痛は桂枝人参湯証が該当します。
    また激しい頭痛には脳内の器質的疾患もありますので注意が必要です。
    ・また女性にしか起きない川芎茶調散証の頭痛もあります。
  3. 口唇が乾燥している時
    ・発熱や一時的な脱水により口唇が乾燥することがあります。早急に水分補給が必要です。
    ・女性の場合で常に唇が乾燥している人もいます。太陰病位の虚熱で温経湯証の決め手になることがあります。
  4. 胃腸の症状は複雑です。
    ・心下部の付近に神経が集中しています。そのため右下腹部の盲腸(虫垂炎)でも初期には胃の付近に痛みが生じたりします。急性膵炎の痛みを腸閉塞と勘違いしたり非常に複雑です。
    ・ゲップでも胃カタルの人は胃酸過多で胸焼けします。逆に胃酸の少ない胃アトニータイプの人は消化機能が弱く、胃での食物の滞留時間が長いため同様にゲップが出ます。胃酸が多すぎても少なすぎてもゲップが出ます。ゲップが有るから胃酸過多で制酸剤とはなりません。
    胆汁の流れが悪くても油脂の消化不良で胸焼けがします。
    ・下痢でも同じように細菌やウイルス感染や食中毒などの水様性の下痢や胆汁の流れが悪く生じる脂溶性の下痢など多様です。潰瘍性などの基礎疾患のある場合などもあり複雑です。
    胃腸の症状は一般的ですが、自己判断には難しい面もあります。

症状から体質を探る2に続く