しょうが湯No.2

2020年12月22日;しょうが湯No.1から続く

生姜は元々漢方薬として日本に伝わり食用として使われるようになりました。以前に紹介した小豆などと同じく漢方薬が食用となった例です。

本来は漢方薬として、生の小生姜を使うことに成っています。
現在、漢方薬として使われている乾生姜は、生姜を乾燥したもので古来の乾姜に該当します。
日本では乾姜として生姜を蒸した黒姜(コツキョ)が使われています。古典の傷寒論とは少し異なる使い方です。

「しょうが湯」と同じ方意の甘草乾姜湯に附子を加えると四逆湯(回逆湯)と言う漢方薬になります。
新陳代謝機能が沈衰した少陰病に使われる処方です。漢方薬の中で最も身体を温め代謝を活発にする薬方です。命を救う最後の処方として使われることも有ります。
四逆湯は漢方の懐刀(フトコロガタナ)、伝家の宝刀に当たる処方です。

四逆湯証で症状が酷く重篤な時は更に乾姜(今の乾生姜)を倍量とし通脉四逆湯(四逆湯+乾姜倍加)にします。
四逆湯証で出血多量などで血虚となり衰弱した時は、人参を加え四逆加人参湯(四逆湯+人参)とします。
煩躁し心悸亢進や浮腫みなどの症状があれば、四逆加人参湯に茯苓を加え茯苓四逆湯(四逆湯+人参+茯苓)にします。

漢方家から見ると、四逆湯の元処方である甘草乾姜湯と同じ方意の「しょうが湯」は感慨深い存在です。