漢方薬としての生姜

2021年11月18日;(写真は 熊本県南小国町阿蘇山、秘密の紅葉名所、マゼノ渓谷です。)

大生姜と小生姜」から続く

生姜の漢方薬としての薬効は

  1. 漢方薬で他に配合されている半夏(ハンゲ)などの毒消し目的
  2. 脾の臓(胃腸)の機能を高め治癒力を増す目的で「大棗(タイソウ)・生姜(ショウキョウ)・甘草(カンゾウ)」の組合せが傷寒論を原典とする古方(コホウ)処方の基本です。
    ※古方処方の基本である「大棗・生姜・甘草」の組合せは
    ・大棗はブドウ糖様作用。
     五味(ゴミ)の甘みで「脾の臓」を補い、心身ともに緩めます。
     五色(ゴシキ)では赤色の大棗は「心の臓」にも配当される代表薬味です。心を瀉し相生関係で「肝の臓・胆の腑」も瀉します。
    ・生姜は胃腸の神経系を調節します。
    ・甘草は胃腸に対するアレルギーを緩和します。
  3. 吐き気を抑えます。
  4. 血流を良くし体温を上げ、表(筋肉・皮膚など)では発汗・発表を促します。裏(内臓)では新陳代謝を活発にします。

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生姜を蒸した乾姜に関しては
しょうが湯No.1 と
しょうが湯No.2 参考にして下さい。

鎮嘔剤としての生姜

生姜は「治嘔(チオウ)の要薬(ヨウヤク)なり」と言われます。
水毒の上逆(ジョウギャク)による吐き気を抑えます。おなじ理屈で吃逆(シャックリ)などにも使用されます。
生姜で吐き気を抑える処方に幾つかあります。
小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)、乾姜人参半夏丸(カンキョウニンジンハンゲガン)、生姜瀉心湯(ショウキョウシャシントウ)などです。
陽証の場合は小半夏加茯苓湯。陰証の場合は乾姜人参半夏丸を使用します。
どちらも生姜を擦り、絞った生姜汁を数滴入れ冷服すると効果が増します。

吐き気がある時は人肌より熱い飮食は、漢方薬に限らず吐き気が増幅されます。吐き気がある時は他の漢方薬も必ず冷服します。

吐き気で食事が摂れない時は、食前の30分位前に服用すると吐き気が軽くなり食事が摂れます。
また生姜汁ではなく市販のチューブの生姜でも効果が有ります。

  1. 医食同源の生姜
  2. 大生姜と小生姜
  3. 漢方薬としての生姜