大生姜と小生姜

2021年11月17日;(写真は 熊本県南小国町阿蘇山、春と秋の2回しか入山が許されないマゼノ渓谷です。)

医食同源の生姜」から続く

大生姜(オオショウガ)は表(ヒョウ。身体の表面)を温め発表・発散の働きが強いです。
太陽病(タイヨウビョウ)の葛根湯(カッコントウ)や吐き気などには小生姜(コショウガ)より大生姜が効果的です。
逆に裏(リ。体の内側。深い部分)を温める働きは小生姜に比べると大生姜は弱いです。
小生姜は表も温めますが、裏を温める働きが更に強いです。

製造や処方で使用する生薬の乾生姜(カンショウキョウ)の場合、大生姜はやや白っぽく、小生姜は黄色味が強く感じます。味も小生姜の方が辛みが強いです。

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漢方薬を製造する時に大生姜で造った漢方薬では胸焼けがする人がいます。小生姜に切り替えると胸焼けが消失することがあります。小生姜の方が辛みが強いからだと思われます。
酒客(シュキャク)は甘みを好まざるものなり
漢方薬の甘みを小生姜で消しています。

当薬局で使用する生姜は小生姜です。
太陽病の表寒(ヒョウカン)が強い場合は、生姜による発汗が必要です。その場合は大生姜の方が良いのだと思います。
しかし当薬局では表寒に対しても伝統的な小生姜を使います。漢方薬の服用時に生姜汁を数滴入れる方法でも発汗を助ける事ができます。
また発汗に対して大棗(タイソウ)を多めにすることで汗腺が緩み発汗しやすくする事もできます。
更に体力のある人では石膏(セッコウ)を加え、「桂枝(ケイシ)・麻黄(マオウ)・石膏(セッコウ)」の組合せで発汗を促します。

「桂枝・麻黄・石膏」の組合せ作用は
漢方薬の働きは限局的 No.2 を参考にしてください。

「漢方薬としての生姜」へ続く

  1. 医食同源の生姜
  2. 大生姜と小生姜
  3. 漢方薬としての生姜