膵炎(膵臓炎)について

激しい痛みの膵炎(膵臓炎)は急性から慢性へ進行します。
また膵臓を通る胆汁は、身体の中の脂溶性の排泄物です。同時に油脂の消化液としても使われます。肝臓で製造され、胆嚢で濃縮され、胆管を通り膵頭部で膵液と合流し、十二指腸へ排泄されます。
膵臓には2つの機能が有ります。1つは外分泌機能として消化液を分泌します。もう1つは、内分泌機能としてホルモンであるインシュリンを分泌しています。

膵炎(膵臓炎)とは

膵炎(膵臓炎)の原因の一つに、刺激物やアルコールの多飲が挙げられます。
また胆石・胆砂・胆泥が、排泄される時に膵臓に傷をつけ発症することも有ります。すい臓がんの殆どが、胆汁の流れる膵頭部に集中していることを考えても原因として重要となります。
膵石はユックリと形成されるため、症状が出るまで5年以上かかると言われています。太陽堂には、膵石を溶かし流す煎じ薬があります。

膵炎(膵臓炎)と漢方

現在のところ、西洋医学的には治る事は無いと言われています。徐々に進行するため、進行を遅らせる事しか出来ません。
漢方で治療をすると、1~2ヶ月で背中の痛みや腹痛が消え、血液検査でのアミラーゼも正常化します。漢方治療の独断場と言っても良いでしょう。
またアルコールやその他の原因で、再び急性膵炎を起こせば別ですが、体質改善をすると再発もしません。

機能と検査

膵臓は、糖質を分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼ等の消化液を分泌しています。
膵炎(膵臓炎)では、これらの消化液が膵臓自体を消化します。そのため腹痛や背中の痛みが生じます。
壊された膵臓は線維化を起こし、徐々に機能が低下していきます。膵液が減少することにより栄養不良を起こし、ランゲルハンス島からのインシュリンも低下し糖尿病の原因となります。これらの症状が内服薬で治まらない時は、外科的処置を行います。
検査は、超音波やCT、MRI他と、血液検査でアミラーゼの数値を調べます。

進行

膵炎(膵臓炎)の進行です。
1.代償期
膵液が分泌されています。その消化力により膵臓が傷つき腹痛が生じます。
2.移行期
膵液の分泌が衰えてきます。よって逆に腹痛が軽くなります。
3.非代償期
進行してくると、膵液の分泌能力が失われ、腹痛は軽減します。消化不良を起こすことにより栄養障害を生じます。インシュリンの分泌も減少し血糖値が上昇し糖尿病を発病します。

体質に合わす漢方処方

伝統漢方古方派を中心とした一般的薬方をご紹介。

柴胡桂枝湯

少陽病位の漢方薬で、中焦(鳩尾と臍の間)に使用する漢方薬です。肝臓・胆嚢・胃・十二指腸・肺の下部・すい臓・脾臓がある部位の疾患に多用されます。
陽証なので炎症性疾患の熱(炎症)を鎮め、処方中の芍薬にて機能亢進や緊張を除きます。
膵炎(膵臓炎)に使用する場合は、基本処方に更に2味を追加すると効果が早くなります。

安中散

名前の通り「中(中焦、鳩尾と臍の間の部位)を安んずる」漢方薬です。
痛みのある時に使用します。処方中の延胡索は血毒に起因する痛み止めとして使用されることの多い薬味です。
この安中散が合う人は甘い物を食べると、暫くしてから1~2時間すると胃腸の調子が悪くなる人が多いです。

芍薬甘草湯

急性膵炎(膵臓炎)の時、痛みの激しい時に頓服として温めて服用します。
慢性時でも痛みが続く時は、分量を落とし(分量を落とさないと低カリウム血症を起こす可能性があります)基本処方に併用します。慢性的な痛みが早く取れます。

良枳湯・解労散

東洋医学では、「右は気・水、左は血に属す」と言われています。
良枳湯は、苓桂甘棗湯の加味方とも言われる処方です。「水毒」が中心となり、右側上腹部の激痛に使用します。
解労散は、四逆散の加味方で「血毒」が中心となり、左側上腹部の激痛に使用します。
伝統的には左右の使い分けをする事に成っていますが、現実には左右のどちらに使用しても効果があります。共通は上腹部の激痛です。

当薬局の改善症例

膵炎(膵臓炎)を太陽堂で治療された症例をご紹介します。
漢方の不思議な力を信じて。一緒に取り組みましょう。

落ち着いていて、とても良いです

薬歴No.2396 女性41歳
漢方薬のお陰で、慢性膵炎は落ち着いていて、とても良いです。
お医者さんからもらった慢性膵炎の薬は、ちっとも効きませんでした。病院の漢方薬は全然良くならなくて、漢方って効かないのだと思っていました。
でも、太陽堂のHPを見ると、効く様な事を書いてあったので、慢性膵炎も良くなるのかなと思って飲み始めたのです。本当にお医者さんのより漢方薬が効くなんて・・・。
早く慢性膵炎の調子を更に改善させたいです。

太陽堂からコメント
お電話でも話しましたが、今回から痔の治療も再開しますね。
早く慢性膵炎の状態を改善させたいですね。

背中の痛みは、かなり軽くなっています

薬歴No.7338 女性46歳
背中の痛みは、食後に少しありますが、かなり軽くなっています。
逆流性食道炎の症状はありません。夜の睡眠はよく眠れて大丈夫です。就寝時の咳も無くなりました。

太陽堂からコメント
膵石と思われる反応が、膵頭部にありましたが、今日は流しました。いつも煎じ薬をお飲みですので、溶けて流れやすくなっていたのだと思います。
糸練功で診ると膵尾の方に、もう少し反応がありますので、引き続き煎じ薬をお飲み下さいね。
今日から逆流性食道炎の漢方薬と更年期の漢方薬、どちらも1回へ減薬しますね。

膵炎(膵臓炎)検査値のアミラーゼが、450が53になりました

薬歴No.6509 女性65歳
病因の検査で、アミラーゼ450が53になりました。
背中の痛みもありません。気分も良いです。

太陽堂からコメント
アミラーゼが正常値になられて本当に良かったです。
今回から今までの粉薬を、煎じ薬の中に組み込みました。少し量が多いので、宜しければ水の量を少し多めにして煎じて下さい。
また、この漢方薬はお米を炊くのと同じで、暫く水につけて煎じると効果が高いですよ。

痛みの症状が軽くなった

薬歴No.7206 男性41歳
吐き気と、ジリジリした痛みの症状が、軽くなった気がします。

太陽堂からコメント
吐き気や痛みの自覚症状が和らぎ、良かったですね。
漢方治療では、体質が改善された分、症状が改善されます。慢性的な状態の場合、3ヶ月が1クールで改善が進みます。
当薬局では、体質の状態を糸練功結果の合数で示します。合数の改善とともに自覚症状の変化も表れて来ます。合数は順調に動いていますのでご安心下さいね。
当薬局にて多くの膵炎の方を治療してきました。自覚症状が更に改善される様、漢方薬と食事によるご養生を併せてお続け下さいね。

お病気に対して

刺激物であるアルコールなどで急性膵炎(膵臓炎)を起こす事があります。空腹時に辛いビールを飲み、つまみに辛いキムチを食べたりするのは危険です。
慢性化すると、西洋医学では「治らない病気」とされ、進行を遅らせるしか方法が無いと認識されています。
漢方治療をすると、1~2ヶ月で症状が消失します。次に減薬し更に体質改善を進めると再発もし難くなります。