素問(ソモン)の「素」

2022年4月1日;(写真は 福岡市 福岡城 舞鶴公園 です。)

私が50歳になった頃です。
知り合いの先生が、今までのご自分の生き方や生活を捨て古方派(コホウハ)漢方一筋に変わられました。
私はその男気に感銘したことがあります。悔しいですが、数年後に先生は亡くなられました。

私はその先生が勉強しやすいように専門家向けの「The古方」と言う本を書きました。A4で200ページ以上になりました。急いでその先生に届けたく、3ヵ月間1日の殆どの時間で書き続けました。

そして表紙には桑の実のイラストを持ってきました。
喫茶養生記(キッサヨウジョウキ)を書かれた栄西禅師は桑を使った治療法を数多く残されています。
古典である素問(ソモン)は、私達東洋医学を志す人間の原点です。
素問の「素」はカイコが桑の葉を食べて糸を引いてる姿です。
まだ何にも染まっていない、真っ白な純白の絹の絲。
素人、素肌、素顔、素焼き・・・。

純白では現実の世界は生きれない、医療も敵である病邪を純粋と考えると邪気と戦えない。
術、臨床の技が必要になる。
でも、その技を使う心に純白が必要だと思う。だから素問は東洋医学の心、基礎医学なのかも。