漢方処方と湿

2021年1月29日;(写真は 江戸城 内)
漢方処方と燥から続く

上焦(鳩尾から上側)が乾燥すると乾咳、濃い色の付いた粘稠な痰、しわがれ声、呼吸が苦しくなる、心煩などの症状が出ます。
漢方薬では栝楼仁、麦門冬、熟地黄、天門冬を使用します。
処方では麦門冬湯、小陥胸湯・・・

表が湿潤すると湿疹などの皮膚から薄い滲出液が多くなったり、肉芽新生が遅かったり(傷の治りが遅い)、化膿の治りが悪いなどの症状が出ます。
表の乾燥は老人に現れやすく、表の湿潤は小児に現れやすいです。
子供の滲出性中耳炎、壊疽、治りにくい虫刺され跡、汗疹、痔瘻・・・他
漢方薬では黄耆、人参、桂皮を使用します。
処方では桂枝加黄耆湯、千金内托散、托裏消毒散、補中益気湯・・・

裏が湿潤している時は尿量が減少したり、浮腫が出来たり、帯下が薄くなったりもします。
漢方薬では乾姜、茯苓、木通などを使用します。
処方では甘草乾姜湯(寒・水毒による鼻炎の頓服薬としても使います)、四逆湯・・・

上焦(鳩尾から上側)が湿潤すると希薄な多量の痰が出たり、口中に潰瘍が出来たりします。
漢方薬では半夏、白朮、茯苓、貝母などを使用します。
処方では桔梗白散・・・など

他に湿潤を改善する漢方薬の燥薬には、沢瀉、猪苓、蒼朮、防已、車前子、大黄、麻黄、柴胡などがあります。