薬味の芍薬(シャクヤク)

2022年3月29日;(写真は 福岡県 久留米成田山です。)

薬味の桂枝(ケイシ)」から続きます。

桂枝は陽を補い、芍薬は陰を補います。
「立てば芍薬、座れば牡丹、・・」は美しい女性の姿です。
芍薬は上の方に美しい花を付けます。牡丹(ボタン)は下の方へ花を付けます。

「立てば芍薬」が配合された「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)証はスラリとし、柳腰の女らしい女性」と言われます。
「座れば牡丹」が配合された「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)証は少しどっしりとした女性」と言われます。

その芍薬には白芍薬(シロシャクヤク)と赤芍薬(アカシャクヤク)が有ります。白芍薬と赤芍薬の起源は、説が様々で確定していません。
通常、芍薬と言うと白芍薬の事を指します。
吉益東洞の薬徴(ヤクチョウ)には「拘攣するを主治するなり
山本高明の訂補薬性提要(テイホヤクセイテイヨウ)には「血脈を和し、陰気を収め、中を温め、痛を止む」とあります。

白芍薬は筋肉を緩めるだけでなく、心と神経も緩めます。同時に血虚(ケッキョ)に対応し補血(ホケツ)の働きもあります。
四逆散(シギャクサン)や芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)には白芍薬を使用します。

赤芍薬は血熱(ケツネツ)を冷まし瘀血(オケツ)にも対応します。
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)には赤芍薬を使用します。

また甲把南栄(ガッパナンエイ)先生腹診図では、芍薬は血塊(ケッカイ)に反応します。
白芍薬は血塊中焦(チュウショウ)、赤芍薬は血塊下焦(ゲショウ)に反応します。