心臓性喘息

2021年1月18日;

気管支喘息に似た症状で心臓喘息があります。
気管支喘息と同様の症状が出ます。そのため漢方では麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)や五虎湯(ゴコトウ)、桂麻各半湯(ケイマカクハントウ)などの麻黄(マオウ)剤が使われたり、新薬では気管支拡張剤などが使われたりもします。

これらを服用しても症状は改善しません。麻黄や気管支拡張剤は心臓に負担が生じます。逆に少しづつ悪化していきます。

心臓と肺機能は密接な関係が有ります。
心臓性喘息の症状の特徴は咳や痰よりも息切です。
食後に動悸がしたり息切れ喘鳴が悪化します。また階段や坂道などで息切れがし呼吸困難の症状を呈することもあります。
※心臓性喘息は息切れが主訴ですが、甘草麻黄湯(カンゾウマオウトウ)証や神秘湯(シンピトウ)証なども息切れが主訴ですので鑑別が必要です。

漢方治療では
まず圧倒的に多い証は増損木防已湯(ゾウソンモクボウイトウ)証です。心不全関係に使われる処方です。この薬方で改善する方が非常に多いです。
不整脈を伴う場合は炙甘草湯(シャカンゾウトウ)証なども考慮します。
虚証では茯苓杏仁甘草湯(ブクリョウキョウニンカンゾウトウ)証、虚証で精神神経症が有ったり発汗しやすければ茯苓甘草湯(ブクリョウカンゾウトウ)証が多くなります。
精神神経症が強い時は茯苓甘草湯加竜骨(リュウコツ)3牡蠣(ボレイ)3とします。
また茯苓甘草湯と茯苓杏仁甘草湯の合方例も多いです。
伝統薬では、増損木防已湯証には補助や代用として牛黄清心元(ゴオウセイシンゲン)が合う人が多いです。
茯苓甘草湯や茯苓杏仁甘草湯証には回春仙(カイシュンセン)や青皮剤が合う場合、或いは代用も可能です。

糸練功で心臓性喘息を診ると、心臓の反応と肺の反応の合数が同じですので鑑別は簡単に出来ます。