誰でも出来る「糸練功」医療気功

2020年7月18日;
今から30年程前、膝関節が腫脹している患者さんの漢方治療している時です。腫脹している膝に手掌を近づけると、触れていないのに熱を感じました。手背では感じません。
何故手掌で熱を感じるのか疑問でした。

その頃、毎月読んでいた東亜医学会の「漢方の臨床」に、故入江正先生の論文が有りました。
その中に「手掌で熱を感じ、手背で寒を感じ・・・」の一文を見つけました。
それが入江正先生との出会いです。

入江先生にFT(フィンガーテスト)を習い臨床に応用し始めました。
入江先生に質問した事があります。「漢方では、君が研究し発表しなさい」とお手紙を頂き、FTに漢方で十分に使える技術を加え、糸練功と名づけました。

そして入江先生との出会いの機会を与えて頂いた「漢方の臨床」に「入江FTと糸練功」の論文を発表したのが2010年12月です。入江先生に指示を受けてから20年も掛かってしまいました。

筋肉は電気的な刺激により動いています。心臓も筋肉ですので電気刺激で動いています。
信じられないでしょうが、ロボットと一緒です。
脳内で電圧が高くなり過ぎ、一気に放電すると癲癇の発作になります。
東洋医学で言う経絡は、電気が流れやすい回路と考えられます。

身体の異常部分は、正常部分と異なる電磁場がある事が分かっています。その異常部分に刺激を与えると、中枢神経を通し骨格筋のαーモーターニューロンに刺激が伝わり、筋力が低下します。
それを使ったのが筋力テストで、原理は生体物理学です。

FTに合数(病態を細かく分ける技術)の概念と、様々な病気の反応穴、適量診等の技術を加え現在の糸練功が出来ています。
糸練功は基本的に筋力テストです。FT(フィンガーテスト)やOT(オーリングテスト)、爪楊枝テスト、腕筋力テストなどと同じです。

患部や経絡を通る電気的な流れによる筋力低下を利用します。目には見えないので、昔の人はこの現象を気功と言ったのかもしれません。
ミスを減らす目的で、糸練功には上海気功研究所の「気功の調身」という技術を取り入れています。

糸練功を使うと、漢方薬や治療法が合っているかの判断だけでなく、尺膚(黄帝内経難経十三難、脈診で五色を診る皮膚)を使い適量まで出す事ができます。

糸練功は高度な筋力テストです。今までお教えした医療関係者は1,000人を超えています。お教えすると誰でも糸練功は出来ます。
私は、師の入江先生がされていた訓練を毎朝30分間、10年間続けました。

毎日、訓練すると糸練功の腕が上がります。より正確な判断が出来るようになります。
でも残念ですが、訓練を続けられている先生方はごく僅かです。

訓練しないと腕は落ちていきます。
「包丁は砥がないと錆びます」
そして「糸練功は出来る」という自信だけ残り、自分の腕が錆びたことに気付いていらっしゃいません。

十二経筋を手の経絡から足の経絡へ、陽の経絡から陰の経絡へ伸ばすと経絡・臓腑が補われます。そして糸練功がシャープに反応するようになります。
通常8ガウスと言われる経絡の電気的流れが良くなるのか、理由は分かりません。
私たち太陽堂では毎朝、十二経筋・経絡を伸ばす訓練をしてから患者さんに接するようにしています。