辛夷(シンイ)

2022年4月13日;(写真は 福岡市 福岡城 コブシの花。)

コブシはモクレンの仲間です。
以前、北陸に行くサンダーバードの車窓から山に咲く野生のコブシの花を見て「何と美しい」と思いました。
モクレンより小ぶりの可憐な白い花ですが花の数が多く綺麗です。

コブシの花のつぼみを漢方薬に使用します。
辛夷と言う鼻炎や蓄膿症に使用される有名な生薬です。
処方では葛根湯加辛夷川芎(カッコントウカシンイセンキュウ)、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)などです。

つぼみが開花する寸前は香りがし、開花するエネルギーが1番強くなります。
辛夷の鑑別は大きく育ち、まだ閉じている開く寸前のつぼみが良いです。
鼻の詰まりを開き解消する働きも強くなります。

東洋医学では、鼻は「顔の肺」と言われます。
肺の臓の五味(ゴミ)は「辛」です。辛夷の味は辛く、香りが有るため上焦の「顔の肺」の鼻に効きます。

辛夷には抗アレルギー作用は期待できますが、抗菌作用は期待できず化膿には効果は無いです。
化膿がある時は桔梗(キキョウ)を加味したり、枳実(キジツ)の入った排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)などを併用すると良いです。