光量でリセットされる「生体内時計」

2020年7月27日;
海外旅行に行った時、時差ボケをすることが有ります。
頭痛や吐き気、体調不良などで苦しんだ経験のある方も多いと思います。
原因は、時差の異なる地域への急激な移動により、生体内時計が狂ってしまったからです。

日常生活に於いて、生体内時計は1日1回リセットされます。
それは起床時です。

夜に暗くなると、視覚から入ってくる光量が減少します。その信号は脳内の内分泌器官である松果体に伝えられます。松果体からはメラトニンが分泌され休息状態になり睡眠に入ります。

朝、起床すると光量が増える事によりメラトニンが減少し活動状態の覚醒となります。
朝の光量によるメラトニンの減少が生体内時計をリセットします。

私達の生活の中で起こしやすい注意点を挙げると
1.夜に強い光を浴びていると光量が減少しません。
 人類は、夜に「月明り」より明るい光量を浴びていません。
 夜に光が強いと、メラトニンが分泌されにくく深い睡眠を保てません。
2.起床時に目から光が入る事によりメラトニンが減少します。
 最もメラトニンが減少するのは「朝焼けの光」だと言われています。

漢方の古典「黄帝内経素問」には、「春は早起き、夏も早起き、秋は鶏のごとく早起き。冬は日が昇ってから起床」冬以外は早起きする養生が記載されています。

うつ病の症状の特徴として「日内変動」があります。
朝は起きれず、午前中は調子が悪いです。夕方になると調子が良くなり活動できるようになります。
うつ病の「日内変動」も朝の生体内時計のリセットが上手く行ってない例です。

以前、東京の病院では、うつ病や自律神経失調症の患者さんを入院させ、投薬をしません。
日の出の時間に病室の電気をつけ、夜になると電気を消します。
患者さんが昼寝をしない様に、日中は看護師さんは一緒にゲームをしたりテレビを見たり過ごします。
生体内時計のリセットです。1週間を過ぎると患者さんの体調に変化が出てくるそうです。

体調の良い時は、睡眠も起床も気にしなくても良いかもしれません。
体調が悪い時程、日の出とともに起きて朝焼けをみて活動すると良いと思われます。