漢方薬として用いる砂糖

2021年11月12日;(写真は 福岡県糟屋郡新宮町 立花山 登山道です。)

漢方薬の白蜜(ハクミツ)から続く

白蜜(ハクミツ)或いは蜂蜜を滋潤剤として漢方薬として用います。前回の八味地黄丸(ハチミジオウガン)だけでなく桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などの丸剤でも蜂蜜を用います。
蜂蜜の薬効は、甘みでマイルドにするだけでなく蜂蜜の滋潤作用を使います。
八味地黄丸、六味丸(ロクミガン)などの地黄剤(ジオウザイ)。陽明病(ヨウメイビョウ。血液中の水分が減少)の瘀血(オケツ)の方意である桂枝茯苓丸。麻子仁丸(マシニンガン。腸の水分が減少)などに蜂蜜を用いて丸剤を造ります。
江戸時代には口渇に対し蜂蜜を使った四苓湯(シレイトウ)の丸剤も有ったと聞きます。

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蜂蜜以外に漢方薬として用いられる砂糖には膠飴(コウイ)が有ります。麦芽を発酵した飴です。
膠飴は微温(ビオン。身体を僅かに温める)、緩(カン。緊張し過ぎた筋肉や痙攣性の消化器の筋肉を緩める)、補(ホ。身体に力を付ける)の働きが有ります。小建中湯(ショウケンチュウトウ)などの建中湯類の構成薬味です。
膠飴は激しい痛みなどの急迫症状を除きます。また建中ですので中(胃腸)を健(力強くする)働きがあります。

また食養生では黒砂糖が温(身体を温める)で清熱(炎症や身体の余分な熱を取る)、また利尿作用が有ります。食養生では黒砂糖を解毒目的で使用します。

解毒作用では他に蛸やイカ墨、苦みやアクのある食材なども使用します。
清熱・利尿作用は小豆やウリ科、苦みやアクのある食材にも有ります。
寒熱(カンネツ)や燥湿(ソウシツ)などを考え、ご自分の体調に合わせ使い分ける事が大事です。

  1. 大理の白蜜(ハクミツ)
  2. 漢方薬の白蜜(ハクミツ)
  3. 漢方薬として用いる砂糖