「三陰三陽」で観た成長と老化

2020年8月28日;
前回は後世派の理論「五行」で観た成長と老化でしたが、今回は古方派の理論「三陰三陽」から見た成長と老化です。

太陽病位
胎児は「陰中の陽」太陽病位になります。お母様のお腹の中(陰)で新しい息吹(陽)として成長していきます。
陽明病位
生まれてくると「陽中の陽」陽明病位です。最も陽の強いのが青年期です。本来の陽明病位です。
漢方の古典「傷寒論」では「太陽病(陰中の陽)と陽明病(陽中の陽)が混在していれば少陽病位」と規定されています。
少陽病位
胎児の「陰中の陽」と青年期の「陽中の陽」が混在している乳児・幼児などの成長期は少陽病位だと言えます。

太陰病位
青年期を過ぎ、筋肉や体力が落ちだすと太陰病位に入ります。
日本人女性の閉経は50歳前後です。40歳(太陰病位)を過ぎた女性で瘀血があれば温経湯証を示す方が増えてきます。
温経湯は太陰の瘀血に使われる独特の薬方です。
男性の前立腺肥大や白内障に使われる八味地黄丸も太陰病位の漢方薬です。

少陰病位
太陰病位では身体の筋肉も弱りだし胃腸も弱ります。少陰病位に入ると心機能も弱ってきます。
息切や下半身の浮腫みなどが現れやすくなります。
代謝を活発にする、身体にエネルギーを付ける食材を摂るようにします。

厥陰病位
人生の最後の段階です。

東洋医学では、年齢と言う大宇宙に対し、小宇宙である人間は大宇宙に合わします。
20代は20代なりの食事・生活・生き方が大事だと考えます。
40代は40代なりの生き方。
60代は60代なりの生き方をすべきと考えています。
40代が20代と同じ生き方では成長していません。年齢と言う大宇宙と辻褄が合わなくなります。

親から頂いた「先天の気」。寿命を全うすることが、一番の親孝行かもしれません。