野生の柴胡(サイコ)

2022年5月6日;(写真は 福岡市 東区長谷ダム公園 です。)

柴胡の思い出 から続く

柴胡は安定供給のため栽培品が造られるようになりました。柴胡は1年を過ぎた頃、線虫に茎をクルッと一周食べられ枯れてしまいます。

野生品のような4年根は育ちません。栽培品には肌色に近い若すぎる1年根もあります。太陽堂漢薬局では出来るだけ褐色で油気の多い柴胡を選別します。

40年程前に、日本と正反対の地球の裏側、北緯と南緯は違いますが赤道からの距離もほぼ同じであるブラジルで柴胡の栽培をされたと聞きました。
非常に生育もよく良い柴胡が出来たそうです。煎じてみると赤い煎じ薬ができたそうです。柴胡の栽培地が赤土だったのが原因だったと聞いています。

漢方を生業とする人間にとって野生の柴胡は憧れの生薬です。

温かく、水捌けが良く、日当たりが良いことが条件です。また春に野焼きをする地区では害虫を防ぐことも出来ます。

私の出身地である鹿児島では自衛隊の演習地の栗野岳で柴胡を見たことがあります。ここは野焼きを行います。火山灰の水捌けの良い南側の斜面に柴胡が自生していました。

私は鹿児島から福岡へ移住しました。
福岡では石灰岩の水捌けの良い山があります。平尾台です。毎年野焼きもされています。
福岡へ来た翌年に、柴胡が黄色な小さい花を咲かす9月に平尾台へ行ってみました。

ビックリしました。そこら中が柴胡だらけなのです。あの絶滅したと言われる柴胡が一面に咲いていました。感動でした。