柴胡(サイコ)の思い出

2022年4月30日;(写真は 福岡市 東区長谷ダム公園 です。)

柴胡は本来の漢方では野生の4年根を使用します。
しかし野生の柴胡は取りつくされ、現在は栽培品の柴胡が漢方薬として使用されています。

現在の日本では、柴胡の同定はサイコサポニンでされます。サイコサポニンが多ければ良い柴胡になります。
栽培品の未熟な1年根の柴胡にはサイコサポニンが多く検出され、理想的な野生の4年根の柴胡にはサイコサポニンは少ないと聞いています。

野生の4年根の柴胡は煎じると薄っすらと油が浮きます。柴胡は血剤(ケツザイ)です。
食品中の油脂は血毒(ケツドク)の原因です。その血毒の治療薬である血剤の漢方薬には油を含んだものが多いです。「油脂が原因の血毒は、油の血剤で治す」のかもしれません。

柴胡は乾燥した水捌けの良い、日当たりの良い南側の斜面に自生します。
私が20年程講師を務めた鹿児島の薬草園では小山の頂上に柴胡を栽培していました。頂上のため水捌けが良く日当たりも良かったです。そこでは7~8年根が普通に育っていました。

漢方薬は植生で効果が異なる もご参考に

日本の野生の柴胡はミシマ柴胡です。
鹿児島や宮崎、静岡など最高質の柴胡が取れていました。黒潮が流れる温かい水捌けの良い土地です。

柴胡は根が薬用です。柴胡の採取は根こそぎのため現在の日本では絶滅しそうになっています。

野生の柴胡 へ続く