「利尿剤」と漢方の「利水剤」

2020年8月26日;
漢方薬には腎炎や浮腫、腹水などに使用する「利水剤」と呼ばれる薬味、漢方薬があります。

化学薬品の「利尿剤」は、腎臓の糸球体で濾過された尿に対し、尿細管内の浸透圧を上昇させる事により再吸収を防ぎ利尿。
或いはナトリウムや塩素の再吸収を阻害することにより水分の再吸収を抑え利尿。
或いは副腎皮質から分泌される硬質コルチコイドの抗利尿ホルモンのアルドステロンに拮抗することにより利尿したりと様々な利尿作用があります。

漢方薬の「利水剤」の代表的な薬味は、茯苓、白朮、半夏、木通、杏仁、細辛、防已等が有ります。
これらを使った代表処方が五苓散や防已黄耆湯、当帰芍薬散などです。

化学薬品の「利尿剤」は誰が服用しても尿の回数・量が増えます。

漢方薬の「利水剤」は、身体の中に余分な水分がある人だけ尿が増えます。
身体の中に余分な水分が無い人は尿が増えません。
その為、漢方では「利尿剤」ではなく、「利水剤」と読んでいます。

これも漢方薬の正常化作用の一つです。