黄疸と漢方治療

2022年4月5日;(写真は 福岡市 福岡城 舞鶴公園 です。)

黄疸 から続く

黄疸の漢方治療は急性と慢性疾患では異なります。
慢性的進行の肝硬変やがん、自己免疫疾患などの黄疸治療は別な時にお話ししたいと思います。

今回は黄疸の急性状態に対する漢方治療をご紹介します。

急性肝炎の初期症状は風邪に似て寒気がしたりもします。
黄疸がでると実証(ジッショウ)では茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)、中間証では茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)が有名です。

茵蔯蒿湯は陽明病(ヨウメイビョウ)で瀉下(シャゲ)の方意(ホウイ)。
茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)は五苓散加茵蔯です。
五苓散は虚実(キョジツ)の概念により少陽病(ショウヨウビョウ)に配当されていますが、血液中の水分が減少し脱水の病態ですので本来の方意は陽明病です。

また苦い生薬の茵蔯や大黄(ダイオウ)、竜胆(リュウタン)、山梔子(サンシシ)などは乾燥し降ろす働きです。「苦」は乾燥(利尿)し、同時に利胆作用があります。

五苓散と同じように少陽病に配当されていますが、方意は陽明病なのが桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)です。
桂枝茯苓丸証は下焦(ゲショウ)の瘀血(オケツ)ですので方意自体は陽明病です。