過ぎ去りし漢方の思い出

2022年3月17日;(写真は長野県白馬八方尾根です。)

桔梗(キキョウ)の鑑別は白い物が良品です。
現在の桔梗は少し黄色みがかっています。
水で晒した晒し桔梗は白っぽいです。

私が若い頃の桔梗は真っ白に近かったです。
白い桔梗が良いとなると、硫黄で晒し真っ白にしていたそうです。

田七人参(デンシチニンジン)が日本で使われだし40年近く過ぎました。ベトナム戦争の時にベトコンの兵士が傷口に特効薬として使っていた事から広がりました。
日本で熟田七(ジュクデンシチ)が良いと言われると、中国の方は田七を炭で塗ります。炭で塗った真っ黒になった田七が日本で、もてはやされた時代もありました。

黄連(オウレン)は中が鮮やかな黄色が良品です。黄連は修治(シュチ)で髭根を焼きます。
質の良い和産は非常に高価でした。中国産の5~10倍の価格でした。
中国では良い黄連に見せるため、髭根を焼く時に黄連の内部まで火を通し黄赤色を発色させていました。現在も見られますが・・・

当時は偽物も多かったです。
朝鮮人参(チョウセンニンジン)を例にとると、人参特有の横皺の無い物は偽人参(桔梗キキョウ)だったりしました。当時は偽物の見分け方なども勉強していました。

最近は、天門冬(テンモンドウ)の偽物、人参の偽物なども見なくなり少し寂しい気もしますが・・・。
その分、過去には見たことも無いくらい質の悪い生薬が横行する世の中になってしまいました。