黄解散(オウゲサン)と黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

2022年4月14日;(写真は 広島市愛宕神社です。)

黄連解毒湯は黄連黄芩(オウレンオウゴン)剤ですので瀉心湯(シャシントウ)類になります。
強実証(キョウジッショウ)の三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)、実証の黄連解毒湯です。赤ら顔でのぼせ症、体力があり出血傾向があります。

炎症と充血を取りますので、鼻血や高血圧、イライラなどのストレスを抑えます。
脈診では滑(カツ)脈で数(サク、頻脈のこと)になります。

黄連解毒湯を散剤にしたのが黄解散です。
湯剤は、散剤よりややマイルドです。エキス剤は更にマイルドです。(ガスクロの分析ではエキス化の過程で成分自体が異なってしまうとの報告もあります。)
黄解散と黄連解毒湯は効能は同じです。脳充血などには黄解散加大黄(ダイオウ)とします。

黄連解毒湯の湯剤は1日量が、黄連1.5、黄芩3、黄柏1.5、山梔子2。又は黄連1.5、黄芩3、黄柏3、山梔子3です。
黄解散は黄連1、黄芩1.5、黄柏(オウバク)1、山梔子(サンシシ)1を散剤にします。総量4.5g出来ますが1日量は3gです。

散剤の1日量は一般的に湯剤の1/3量と言われます。原料生薬によっては1/4~1/5の場合もあります。

黄連解毒湯と黄解散の1日量を比較すると
黄連は1/2量弱
黄芩は1/3量
黄柏は1/2量弱~1/4量
山梔子は1/3量~1/4量
になっています。

散剤に於ける他の生薬の分量を見ると
大黄は湯剤(トウザイ)に対し散剤になっても殆ど1日量は変わらないです。やや少なくなるだけです。湯剤の大黄1gは散剤では大黄末0.9g前後です。
湯剤の石膏(セッコウ)量は散剤になると約1/10量強になります。湯剤の石膏5gは散剤で0.6g前後になります。

生薬の性により湯剤と散剤は配合比率が異なります。
これらは口伝と経験に従います。