夏の食養生

2020年7月22日;
私が小さい頃、どこの家にも井戸が有りました。
地下水ですので水温は1年中一定です。冬は温かく、夏は冷たかったです。

夏は井戸水でサイダーを冷やしたり、スイカを冷やしたりしていました。
夏休みに友達の家に遊びに行くと、井戸からスイカを上げてくださり食べさせていただきました。
冷たくて美味しかったです。

冷蔵庫が無かった時代。人間は井戸水より冷たい物を口にしてません。
私たちのDNAには、日常生活で井戸水より冷たい物を口にした経験・遺伝子は持っていません。
冷蔵庫で冷やした物をガブガブ飲むと、胃腸が冷たくなり胃腸の機能が低下します。

夏の暑い時に喉が渇き、「冷たい水を飲んでも飲んでも、喉の渇きが取れない」経験は誰でもあります。
水分は胃腸から吸収されます。冷たい水により胃腸の機能が低下し、水分吸収が逆に出来なくなります。

昔から「喉の渇きに1杯の熱い茶」と言われます。
また「冷たい水は噛んで飲め」とも言われていました。
夏の喉の渇きには、胃腸を冷やさないよう1口づつ水分を取ります。

夏の冷えた胃腸には、胃腸を温める味噌料理や生姜、酢の物、ニラ、ニンニク等を多くします。

またバラ科の果物は、食養生では「温(身体を温め)・潤(身体を潤わす)」の働きがあります。
バラ科の果物の収穫は初夏から初秋が多いです。夏の果物です。
潤の働きで喉の渇きを取ります。同時に温の働きで胃腸を冷やしません。
サクランボ、リンゴ、桃、梅(梅酒)、イチゴ、杏アンズ、スモモ、枇杷、プルーンなどです。
気温40度以上のタクラマカン砂漠で現地の人達と食べた孫悟空の桃、美味しかったです。バラ科の果物は「潤」ですので、脱水・熱中症を防ぎます。
バラ科の中で、梨は「涼・潤」で身体を少し冷やす傾向にあります。ただ身体を潤わす働きは強力です。