治せない自分に気付く

2020年10月21日;
漢方を勉強し始め、3~4年すると60処方位をマスターします。
覚えた漢方処方を使い、多くの患者さんが治っていきます。
時には短期間で症状が取れる著効も経験します。西洋医学で見放された患者さんも治っていきます。
漢方の素晴らしさに触れ、自分の腕に自信が付いてきます。

更に5年以上10年程、漢方を勉強します。使える処方も100を超えてきます。
その頃、治せない患者さんに気付き出します。
治した記憶は残り、治せなかった記憶は消えていきます。自分の頭の中には、治した患者さんの記憶しか残らないからです。
初めて治せないことに気付き出す時です。

治せない為に更に勉強を続けていきます。
漢方を始め10~20年過ぎると、200処方以上を使えるようになります。
漢方ではベテランの仲間入りです。でも治せないのです。

努力を重ね続けます。しかし治癒率は上がりません。
30年前、尊敬する黙堂会の柴田良治先生の治癒率が20%とお聞きしたのもこの頃です。
私は薬歴カルテを全部見直しデータを取りました。私の治癒率は、その頃15%は超しますが20%に届いていなかったのです。あれほど勉強を重ねたのにです。
20代の時に共に古方派漢方を修行し勉強した仲間達は、漢方の世界から離れて行きました。

その後、私は運よく故入江正先生に出会い、入江FTを習いました。
入江先生に与えられた宿題を20年掛け完成させ、現在の糸練功が出来あがりました。
それが私の第2の東洋医学のスタートでした。そして治癒率が圧倒的に上がる切っ掛けとなりました。