蒙色望診

2020年12月9日;(写真は滋賀県 長浜城です)
望診では一般的に陽証は赤味があり、陰証は黒っぽく現れます。その色の濃さで虚実や病の強さを診ます。

また蒙色望診と言う東洋医学の望診法が有ります。
蒙色とは病ごとに出現する箇所が異なる、独特の肌色(気色、血色)です。
正に東洋医学の体表解剖学です。
蒙色は薄暗い所で約2m程離れて診ます。また明るくすると見えなくなる蒙色が有ります。それが気色と言われる色です。急性病や発病の兆候として現れます。
明るくしても見える蒙色は血色です。一般的には慢性病の時に現れます。

蒙色望診は昭和23年に2代目、目黒玄竜子が発表した望診法です。
鉛筆の芯を削った時に出る黒炭を付けたように見えるのが蒙色です。

蒙色の出ている部分にお灸を何壮かして治療をしていきます。
蒙色が一番強く出ている箇所にお灸をすると、その蒙色は消失します。
すると別の箇所に新たな蒙色が出現することが有ります。その蒙色にもお灸をし消していきます。
これを繰り返し全ての蒙色を消すと症状は消失します。

病ごとに現れる蒙色があり、その蒙色をお灸にて消すと病が改善すると言う独特の治療法です。

古典の黄帝内経素問の「五色篇第四十九」には「望診する時は、約10歩の距離を隔て表面に現れている所の発色を観る・・・青と黒が現れるのは痛みがある時、黄と赤は熱がある時、白は寒がある時・・・」とあります。
望診の距離は素問では約10歩、蒙色望診では約2mと成っています。
素問「五色篇第四十九」と蒙色望診とは何らかの関連があると思われます。