門脈圧亢進の漢方治療

2022年4月12日;(写真は 福岡市 福岡城 名島門 です。)

肝臓の門脈圧亢進は東洋医学では血滞(ケッタイ)になります。

一般的には桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)証が多いですが、実際には甲字湯(コウジトウ)加黄芩(オウゴン)紅花(コウカ)の適応が多くなります。
桃仁(トウニン)、牡丹皮(ボタンピ)などの証が妥当な場合が多いですが、他の薬味では血滞ですので丹参(タンジン)、蘇木(ソボク)なども検討します。
薬方では桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)や通導散(ツウドウサン)なども検討します。
出血しやすい静脈瘤のことも頭に入れ処方を選択しないといけません。糸練功では副作用診を行うと静脈瘤への影響を把握できます。

糸練功に関しては以下をご参考に
誰でも出来る「糸練功」医療気功
糸練功の合数(改善度合い)と症状

門脈圧亢進の原因によって漢方の治療法は異なります。いづれにしても血流改善をしないといけません。
陽証(ヨウショウ)の場合は様々な漢方の手が打てます。

陰証(インショウ)の場合、金匱要略(キンキヨウリャク)の条文にある「肝の病と診て脾を治す」が役にたちます。建中湯(ケンチュウトウ)類の黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)や人参湯(ニンジントウ)など他、様々な薬方を検討します。

食道静脈瘤の予防には三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)や黄解散(オウゲサン)、田七(デンシチ)などを使用します。木下は複数回静脈瘤の治療に挑戦しました。しかしいづれも静脈瘤の消失は出来ませんでした。
腕が未熟なのか、今は破裂に対し予防的な漢方治療しか出来ないと考えています。

また肝臓の線維化である肝硬変や肺の線維化が野蒲陶エキスで消失改善した論文報告を発表された大学病院もあります。