未病

2020年1月16日;(中国 大理 洋人街 の入り口)
現在、未病(今だ病にならざる)に関して西洋医学的、東洋医学的など様々な考え方があります。
東洋医学に於ける未病と治療法について書きます。

東洋医学の古典、黄帝内経「難経五十難」に「病に虚邪、実邪、賊邪、微邪、正邪の五邪あり」と記され、病は大きく五種類に分ける事が出来ます。

その後、3世紀に王叔和(オウシュワ)による脈経(ミャクキョウ)には
実邪は病むといえども自ら治す(自然に治る)
虚邪は病むといえども治し易し(治し易い)
微邪は病むといえども即ち差(イ)ゆ(即座に治る)
賊邪は大逆(悪性・悪質)となす。十死(生きる見込み無く極めて危険)治せず」とあります。
賊邪が最も治しにくく重病と記載されています。

金匱要略「臓腑経絡先後病脈証篇」に未病(賊邪)に関する治療法の記述があります。
「上工は未病を治すとは何ぞ也。師曰く、夫れ未病を治する者は肝の病を見て肝は脾に伝うるを知り当に先ず脾を実すべし・・・。
中工は相伝うるを暁(サト)らず肝の病を見て脾を実せしむるを解せず惟だ肝を治する也」とあります。

最高の医術者は未病を治すとはどういうことか。師匠が言う、未病を治す者は肝の病を見て肝の病は脾に伝わる事を知っている。だから、まず先に脾の臓を実すべし・・・。
普通の医術者は肝から脾に伝わる事をハッキリ解らず肝の病を見ても脾を補う(実せしむる)事を理解しない。ただ肝を治すだけだ。

臓腑に関しては東洋医学の臓腑を参考にして下さい。

先ほどの脈経を簡約すると
・実邪は自然に治り
・虚邪は治し易く
・微邪は直ぐに治る
・賊邪は悪質で死を免れず治せない
東洋医学の古典には、いづれ大病となる未病は賊邪であると記されています。

未病の治療法・予防法としては、相剋の臓腑(賊邪の治法)の治療・予防をしていくことが大事です。