好転反応の瞑眩メンケン

2021年6月25日;(写真は 今年のラズベリー 湯布院 です。)
漢方では治療による好転反応を瞑眩メンケン(メンゲンではありません)と言います。
気功に似た言葉で偏差ヘンサと言う言葉がありますが、こちらは好転反応ではなく副作用の1つです。

瞑眩は教科書的には服用後1~3日以内に起きると言われています。私は5日目に起きた瞑眩反応の経験がありますので3日以内とは限らないかもしれません。ただ治療の初期にしか発現しない反応である事は間違いないです。

アレルギーなどで身体に合わない副作用を好転反応と言われる事も有りますが、瞑眩と副作用とは異なります。

漢方薬はその患者さんごとに合わせて作ります。それがピッタリと合わせ過ぎた場合に瞑眩は生じると言われています。1人の漢方家で瞑眩が出現できるのは一生に数回だと言われています。
糸練功が出来るとより正確に薬方を合わせられますのでもっと瞑眩の頻度は高くなります。

瞑眩が出ると今までに経験したことが無い程の症状がでます。皮膚病で漢方治療を行うと皮膚病が酷くなったり、坐骨神経痛の漢方治療をすると一時的に痛みが激しく成ったり、不眠症で漢方薬を服用すると逆に全く眠れなくなったりなどの症状が出ます。

また主訴以外の症状が酷くなる人もいます。
桂枝加竜骨牡蠣湯証には不眠症や鬱状態、痺れや疲労感など様々な症状が出る可能性があります。
患者さんが痺れ症状の改善目的で桂枝加竜骨牡蠣湯を服用し、今まで無かった不眠症が瞑眩として出る事があります。桂枝加竜骨牡蠣湯証の症状なら主訴以外でも好転反応として出る可能性があります。

瞑眩の症状は1~3日で消失します。(皮膚病の場合、瞑眩が出るのは1~3日ですが、その症状が引くのには数日かかります。)
瞑眩の出た患者さんは急速に改善が始まります。通常の治療の数倍の速さで改善していきます。
「溝掃除を少しづつするのが漢方治療。瞑眩はゴソッといっぺんに掃除するのに似ている」と表現される先生もいらっしゃいます。