眩暈めまいの3タイプ

2021年7月30日;(写真は 箱根 芦ノ湖です。)
眩暈は患者さん本人にとっては非常に辛い疾患です。
西洋医学的には三半規管の狂い、或いは血流や自律神経の調節などが原因とされています。

東洋医学の得意分野でもある眩暈。漢方で治療すると再発をし難いのも特徴です。
東洋医学では眩暈を大きく3種に分けて証(症状・体質など)を判断し治療を行っていきます。

眩暈の3つの証

  1. 回転性の眩暈
  2. クラッとする眩暈
  3. フワフワする眩暈

回転性の眩暈

立っていることが出来ない程の回転性めまいがすることが有ります。
寝ていても天井がグルグル回ったりします。
漢方では回転性眩暈に頓服で使用する澤瀉湯と言う処方があります。沢瀉と白朮だけの2味での構成処方です。

漢方薬は薬味の数が少ない程、即効性があります。
薬味の数が少ないと即効性はありますが、体質改善能力は弱くなります。
澤瀉湯は回転性眩暈の人が飲み続けると回転性眩暈がしなくなります。その時に体質改善を狙い次に出てくる苓桂朮甘湯を併用することが多いです。

クラッとする眩暈

立ち眩みと同様にクラッとする眩暈です。頭や首を動かすとクラッとすることがあります。一時的な脳貧血に近い状態の眩暈です。自律神経の機能障害でも生じます。証は苓桂朮甘湯証が多いです。

東洋医学では水毒になります。水分代謝に問題があると考えます。食養生では水分代謝を良くする葉野菜や香辛料を増やします。
気を付けなければいけないのは、脳梗塞や軽い脳血栓でも血流低下により同様の眩暈がすることがあります。

フワフワする眩暈

歩いている時や座っている時など地震のようにフラフラする眩暈です。或いは歩いていると雲の上を歩いているようなフワフワする眩暈です。
この眩暈は東洋医学では陰証の眩暈になります。真武湯証や半夏白朮天麻湯証などが多いです。

陰証の眩暈で、嘔吐を伴ったり頭痛(特にコメカミから始まる頭痛)を伴う時は呉茱萸湯証に成ります。
呉茱萸湯証は上半身(気管支・胃など)の冷えで誘因されます。
夏にかき氷を一気に食べると頭が痛くなるのと同じ原理です。胃が冷えると、冷えた胃を温めるため胃の周辺の血管が拡張します。その時に脳の血管も拡張され頭痛が生じます。
胃だけでなく真冬に冷たい空気を長く吸って気管支が冷えても呉茱萸湯証の頭痛がすることがあります。

陰証の呉茱萸湯証と、「頭痛と吐き気を伴う眩暈」で鑑別が必要なのは陽証の五苓散加川芎証です。糸練功が出来ると「寒熱の判断」で簡単に鑑別できます。
誰でも出来る「糸練功」医療気功を参考に

食養生としては苦い物・アクの有る物は身体を冷やします。ビールなども苦く冷やしますので厳禁です。味噌料理や生姜料理、発酵食品を多く摂ります。

めまい(眩暈)もご参考に