先ずは桂枝(ケイシ)と芍薬(シャクヤク)

2022年3月25日;(写真は 福岡県 久留米成田山です。)

桂枝湯(ケイシトウ)は桂枝、芍薬、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)の五味の処方です。
傷寒論(ショウカンロン)の最初に記載されている古方(コホウ)のスタートの薬方になります。
桂枝湯をベースに数々の処方が造られ薬方として発展していく基本の処方になります。

古方派薬方の方意に書きましたが
古方の基本「大棗、生姜、甘草」を抜くと桂枝湯は「桂枝の方意」と「芍薬の方意」の組合せだと分かります。

古方の基本である「大棗、生姜、甘草」は脾の臓を調和し回復力を強めます。

  1. 大棗は、五色(ゴシキ)の「赤」により心の臓を緩め、五味(ゴミ)の「甘」により脾の臓を補います。
    薬理学的にはブドウ糖様作用と考えても良いです。
  2. 生姜は、中焦(チュウショウ)を温め代謝を亢進させます。
    高橋良忠先生は「生姜は胃腸の自律神経を調える」と書かれています。
  3. 甘草は、脾胃を補い、毒を消し、緒薬を調和します。
    高橋良忠先生は「甘草は胃腸のアレルギーに働く」と書かれていました。

桂枝湯は「桂枝(桂枝甘草)・芍薬」の方意と、「大棗・生姜・甘草」の方意の組合せだと考えられます。
桂枝・芍薬で治療し、大棗・生姜・甘草で治癒力を上げています。
桂枝・芍薬が戦闘部隊で、大棗生姜甘草が補給部隊。
或いは1つの処方の中で標本治療が出来ていると考えても良いかもしれません。

桂枝は陽を補い、芍薬は陰を補います。

薬味の桂枝」に続きます。