炮附子を煎じる時間で使い分ける

2021年9月28日;(写真は大分県竹田市久住町 久住高原 童心回帰農場の草原3 です。)

附子の毒を使うから続く

煎じる時間の目安

炮附子(ホウブシ)は煎じる時間により成分が変わります。
日本茶でも1煎目、2煎目と味が変わります。煎じる時間で成分が変化します。

一般的に煎じる時間が短いほど瀉剤の成分が多くなります。煎じる時間が長いほど補剤の働きが強くなります。湯剤は「瀉剤は短く、補剤は長く」煎じます。

炮附子は修治(シュチ)により毒性は減じてあります。
3種の炮附子の俢治は漢方薬の不思議な植生で紹介しています。
更に毒性を減じるため煎じる時間を調整します。

煎じ時間での成分の変化

炮附子の毒性は煎じ始めると抽出されだし、長めに煎じると分解を始めます。
痛みに効く成分は毒性よりもやや遅めに抽出されます。煎じていくと毒性よりも遅めに分解されていきます。

この抽出と分解の時間差を利用します。
毒性がある程度分解され、痛みに対する成分が一番効果的なのが50~60分の煎じ時間だと言われています。
60分を過ぎると、毒性も分解されていきますが、痛みに対する成分も分解が進みます。

更に長く煎じると、補剤の成分が多くなります。
補剤として新陳代謝機能を増強する成分を利用したい真武湯(シンブトウ)や四逆湯(シギャクトウ)では長めの60分以上煎じると良いです。

血毒による痛み

痛みには、水毒による寒が原因だけでなく血毒もあります。
疎経活血湯(ソケイカツケットウ)証、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)加薏苡仁(ヨクイニン)証、六味丸(ロクミガン)加薏苡仁証、八味地黄丸(ハチミジオウガン)証など多数の方剤の対応があります。

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