附子の毒を使う

2021年9月25日;(写真は 大分県竹田市久住町 久住高原 童心回帰農場の草原2 です。)

麻黄と附子の違いから続く

附子の毒を使う

炮附子(ホウブシ)と加工附子(カコウブシ)では心機能に対する働きが異なります。

心臓を強める働きは、毒消しをした加工附子(アコニンサン)には弱くしかありません。
一方、煎じ薬に使用する炮附子には心臓を強め新陳代謝機能を賦活する働きがあります。
この働きは炮附子の煎じ時間でも調節できます。

神経痛などの治療で麻黄(マオウ)と附子を併用することが有ります。
麻黄湯加朮附(マオウトウカジュツブ)、葛根湯加朮附(カッコントウカジュツブ)、桂枝二越婢一湯加朮附(ケイシニエッピイットウカジュツブ)など多数の処方があります。

麻黄で心臓負担が出る人は、麻黄で瀉された心臓を炮附子で補うことで麻黄の心臓負担を打ち消す事が出来ます。
これは加工附子では出来ません。
麻黄で調子が悪い人は湯剤・煎じ薬で炮附子を使うと解消することが有ります。

炮附子と加工附子を使い分ける

加工附子は痛みを取る力が優れています。
しかし心臓や消化器の新陳代謝を高める真武湯(シンブトウ)や四逆湯(シギャクトウ)、附子理中湯(ブシリチュウトウ)などでは、煎じ薬による炮附子を使った方が良いと思われます。
身体の機能回復には加工附子では思ったような効果は出にくいかもしれません。

痛みなどで麻黄による心臓負担が無い場合、神経痛やリウマチ、関節症には加工附子でも良いと思います。
桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)、麻黄加朮附湯(マオウカジュツブトウ)、葛根加朮附湯(カッコンカジュツブトウ)、桂枝二越婢一湯加朮附(ケイシニエッピイットウカジュツブ)などです。
※麻黄による発汗過多と心臓負担を「脱汗」として捉えます。

炮附子を煎じる時間で使い分ける に続く

  1. 症状は同じでも正反対の麻黄と附子
  2. 麻黄と附子の違い
  3. 附子の毒を使う
  4. 炮附子を煎じる時間で使い分ける