万病回春(マンビョウカイシュン)の五虎湯(ゴコトウ)

2022年1月28日;(写真は インドネシア バリ島です。)

お茶で飲む漢方薬 から続く

五虎湯は、原典の万病回春では細茶(サイチャ)を加えた6味の処方構成です。
更に「痰があれば二陳湯(ニチントウ)を加える」となっています。また「生姜(ショウキョウ)と葱白(ソウハク)を加える」とも記述があります。
浅田宗伯(アサダソウハク)の勿誤薬室方函口訣(ブツゴヤクシツホウカンクケツ)には「小児に最効あり」と記されています。小児にも使用することが記されています。

細茶は栄西禅師が伝えた現在の日本茶です。日本茶は五虎湯以外にも川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)などで漢方薬として使われています。
五虎湯を煎じる時に日本茶を入れる、或いは五虎湯のエキス剤を日本茶で服用すると、より原方に近くなると思われます。

葱白は白ネギです。精油のネギ油が気管支を刺激し喀痰しやすくなるようです。
煎じ薬では、煎じ終わる寸前に葱白を入れます。生の方がネギ油が残るからだと思われます。お味噌汁の最後にネギを入れるのと一緒です。
熱をかけ過ぎると揮発性の精油が失われる生薬に葱白以外に薄荷(ハッカ)や蘇葉(ソヨウ)などもあります。
私が若い頃、喘息の発作時に白ネギを鼻に差していた民間療法をを思い出します。