姜半夏による毒消し・俢治

2021年9月7日;(写真は 鹿児島県加治木町 日本の滝百選 増水した 龍門の滝です。)

半夏のエグ味より続く

私の姜半夏(キョウハンゲ)の作り方は、半夏を水で晒します。流水で行ったり何回も水を替えたりしていました。
水で晒した半夏を鍋に入れ明礬と生の生姜を入れ何時間もクツクツ煮込みます。
次第に白い半夏が透明感のある黄色に変わってきます。
全ての半夏が透明に変わったら、完成しているか自分で食べてエグ味が無ければ大丈夫です。エグ味があれば更に煮込みます。これを繰り返します。
この煮込みだけでも半日を費やします。
出来あがった姜半夏を取り出し、風通しの良い所で乾燥させます。
固くガラガラに乾燥したら出来上がりです。黄色の透明感のある姜半夏が出来ます。
半夏はサトイモの仲間です。煮込んでいる間に溶けてしまいます。
1Kg用意した半夏が収量は7~800gです。

半夏の毒消しは生姜(ショウキョウ)ですると教科書にも書いてあります。
半夏の入った漢方処方には生姜が組み込まれます。半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)、半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)、小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)、小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、六君子湯(リックンシトウ)など、半夏と生姜の組合せです。

しかし同じように半夏を含む抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)や麦門冬湯(バクモンドウトウ)などには生姜が入っていません。
半夏の毒消しは漢方の教科書に載っている生姜だけではないという事です。

麦門冬湯の半夏の毒消しは粳米(コウベイ)にてされています。
生姜・乾姜(カンキョウ)以外にも陳皮(チンピ)、杏仁(キョウニン)、蘇子(ソシ)、粳米などでも半夏の毒消しは可能です。

散剤で半夏を使用する場合は姜半夏を使用すべきです。
しかし五積散(ゴシャクサン)などでは姜半夏を使用せずに生半夏を使用しているメーカーも有ります。
その場合、五積散の中の陳皮や乾姜の精油が散剤全体に十分に行き渡るまで相当期間、寝かせば大丈夫です。