郷土の先生

2021年10月15日;(写真は 大分県由布市庄内町 コナラの美林2です。)

スポーツ性筋肉障害と漢方から続く

私の故郷は鹿児島です。前回のスポーツ性筋肉障害と夜尿症の漢方治療を発表された故小川幸男先生も鹿児島です。

50年程前、小川先生は鹿児島漢方研究会を立ち上げられました。一緒に立ち上げられたのが東亜医学協会のメンバーであった鹿児島市伊敷町の故吉原浅吉先生です。医師の小川先生は医系、吉原先生は薬系の先生です。
この漢方研究会は全国に広がり、各地区漢方研究会が出来ていきました。

吉原先生は矢数道明先生と手紙での意見交換なども盛んにされていたそうです。
また四男さんを皮膚病が内攻し肺気腫で亡くされた時、湯本求真先生から「子供を亡くした悔いに今後漢方を勉強して、亡き子供の分まで社会に尽くすことが何よりの供養になる。私も出来る限り指導する。(湯本求真先生の手紙原文より)」の言葉を頂き漢方の研究を続けられたそうです。

その後、吉原先生の別の息子さんが癌になり市立病院に入院されたそうです。吉原先生は独自の治療法で息子さんの癌を治されたと聞いています。

その治療法に似た治療法をされる先生が東京にいらっしゃったそうです。
お2人は連絡を取り合ったと聞いています。しかし、お2人とも治療法を明かさなかったそうです。
独自の治療法は、伝承されないまま吉原先生は亡くなられました。

先生が亡くなられた後、先生の自宅を訪ねたことがあります。先生が執筆され,、その当時ワープロの無かった時代のため自らガリ版で書かれた「皮膚病の漢方療法」と矢数道明先生の序文で始まる「腹証奇覧」6冊を奥様から先生の思い出として頂き感激したのを覚えています。
吉原先生は皮膚病に拘り、また吉益東洞の「万病腹に根ざす」を基に腹証奇覧を執筆されたのだと思います。