君火と相火

2021年1月13日;(写真は 長崎市 中島川 です)
五臓六腑と言われる言葉が有ります。東洋医学の臓腑理論から来ています。
2200年前の「馬王堆」医学には五臓六腑の記述があります。その後400年経過し心包の臓腑が見つかり、「黄帝内経」では六臓六腑が完成しています。
臓腑に関しては東洋医学の臓腑をご覧ください。

最後に見つかった臓腑が「心包」です。心包は相火の臓腑です。君火に対するのが相火です。

心包の腑は三焦です。「焦」はコゲルです。炎症に当たります。
相火(心包・三焦)も君火(心・小腸)も熱が有ります。そこに「焦」が有れば相火です。「焦」が無ければ君火になります。

非常に難しい概念ですが、例えば高血圧で体格が良く、顔が赤く、脂切った人の高血圧は相火です。同じ高血圧でも痩せて顏色が青白い人の高血圧は君火になります。

薬用人参の帰経は脾の臓に配当されます。腹診の心下痞が特徴である様に心の臓(君火)にも配当されます。
最上級の人参は甘みが有り君火です。質の悪い人参は苦みが加わります。苦みは清熱・抗炎症作用が有りますので相火の働きが入ります。
同じ生薬でも質の良し悪しで君火と相火が変化します。

臓腑では腎の臓は君火と相火があります。他の臓腑も君火が強い臓腑、相火の強い臓腑などが有ります。
君火・相火の概念が分かると患者さんの証の判定がやり易くなります。また漢方薬の質の良し悪しも分かるようになります。

難しく、皆様の興味が無いコラムを書いてしまいました。
明日からは分かりやすい興味のあるコラムを書きます。悪しからず。