気味の厚薄で効果が・・・

2020年9月30日;
漢方では五気(寒、涼、平、温、熱)と言う服用したり食した時に、身体を冷やすか温めるかの寒熱の判断基準が有ります。
また五味(酸、苦、甘、辛、鹹)と言う味は、身体のどの臓腑や身体部分に作用するかの判断基準になります。

漢方の古典「素問、陰陽応象大論」には「気味の厚薄」理論が記述されています。
ここでは「気」は香り(鼻で感じる味)、「味」は舌で感じる味で記載されています。
気(香り)の厚い(強い物)は、気の発散作用があります。
気(香り)の薄い物は、気を収める働きがあると記載されています。
味の厚い(濃い物)は、裏(身体の内面、消化器や内分泌など)に働きます。
味の薄い物は、表(身体の表面や骨格、筋肉、皮膚など)に働くと記述されています。

気厚は「散」、気薄は「収」。
味厚は「裏」、味薄は「表」です。

例えば、ワサビは香りが強く(気厚)で発散作用。唐辛子は香りが弱い(気薄)で気を収めます。
ワサビは味が薄く(味薄)で身体の表面に働きます。唐辛子は味が濃い(味厚)で身体の深い部分に働きます。
ワサビが発散作用で、唐辛子が身体の深い部分を温める事が理解できます。

食事では塩や砂糖は気(香り)が薄く、味が濃いです。
味が濃いため身体の深い部分まで届き、収に働きます。香りが薄いので、散ではなく身体に溜め込みます。
塩で浮腫み、砂糖で肥るのが理解できます。