治療原則「兼病(ケンビョウ)」

2021年3月10日;(写真は 白馬 名木山ゲレンデ です。)
前回の治療原則「合病(ゴウビョウ)」から続きます。
今回は兼病です。

1つの病が進行中に別の病が重なった状態を兼病と言います。
例えば糖尿病と坐骨神経痛を同時に発症していれば兼病になります。

治療病位が1か所ではなく数か所のため、「併病(ヘイビョウ)の1つと考えられる」との学説もあります。

治療原則は併病と同じく先表後裏(センピョウゴリ)が基本で先急後緩(センキュウゴカン)が例外です。
2つの病位の漢方薬を兼方(服用時間を変え2剤を投薬し、服薬順は表から裏へ、急から緩へ、時間を開けて服薬します)するのが基本ですが、2剤を同時に服用する合方(ガッポウ)も可能です。

合方は2種類の漢方薬を合わせます。処方構成で重なる薬味は分量の多い方に統一するのが基本です。
エキス剤の合方では2剤を満量で合わすのではなく、2/3量づつ合わすのが通例です。
また、先表の病位の漢方薬量を少なめに、後裏の病位の漢方薬量を多めに合わす方法もあります。
後世方の処方の創り方に似ています。

治療原則「壊病(エビョウ)」へ続きます。